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福祉業界の常識を疑い「ワークライフバランス」をより重視した働き方を推進

福祉業界の常識を疑い「ワークライフバランス」をより重視した働き方を推進
私が10年以上前に園で働いていた当時はサービス残業や持ち帰り業務は当たり前。また有給休暇も希望する日にとることは少なく、子どもたちが少なくなる期間にまとめて消化することが当たり前でした。
この常識を変える挑戦を保育園新設に伴ってスタートしました。

保育園の当たり前って何?

私が10年以上前に園で働いていた当時はサービス残業や持ち帰り業務は当たり前。また有給休暇も希望する日にとることは少なく、子どもたちが少なくなる期間にまとめて消化することが当たり前でした。
この常識を変える挑戦を保育園新設に伴ってスタートしました。
全職員から聞き取りとアンケートを行い、保育園における常識を選別する事で、世間一般の常識へと転換出来るものはすべて変更しました。

当たり前からの脱却

まず変更したのは、全職員がそろって口にした有給休暇希望日制です。
次に、開設前に、研修を繰り返したICT保育システムを全保育室および給食室へ導入しました。転記の多い事務作業を大幅削減、登降園の管理や紙のお便りを廃止しメールでのお知らせ配信への切り替え等々、保育士や調理師・看護師・栄養士が行う業務のほぼすべてをパソコン上にて一元管理し、その内容をすぐに全職員が閲覧できるシステムを構築することで、残業・持ち帰り業務がゼロになりました。
また、ベテラン職員と新卒職員の知識と経験の差を少しでも埋めるために、スマートフォンにアプリを導入して災害・防災・熱中症指数をひと目で誰でもわかるようにし、また翻訳アプリの活用で外国人の保護者の方と誰でもコミュニケーションが取れるようにする等、ベテラン職員の経験という能力に頼っていた部分も、新卒職員でも入職してすぐに出来るようになりました。
続けて産休・育休・職場復帰までの道を正しく整備することで、職員が保育士としてのキャリアを安心して継続、構築出来るよう努めました。

総括

まずは、福祉業界の当たり前(常識)を疑う。
今まで当たり前のように行っていた福祉業務を改めて見直す事、または世間一般職の常識に当てはめて見る事で何を見直すべきか、何を継続すべきか、そこに福祉の強み・弱みが隠れている事への気付きへと繋げる事で、福祉業界への誤った誤解(Black)を解く一因となり、また古い体質と思われがちな福祉業界全体のイメージの刷新につながると思います。
今後、人口減少の世を見据え福祉職が世間の一般職と同じように語られるよう、また一度福祉職についた職員がより一層福祉職の価値を高められるように福祉を盛り上げていきたいと思います。

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PROFILEプロフィール

名前 梁川 閏奎
法人名 社会福祉法人江東会 西区南堀江保育園てのひら 園長
WEB http://sw-tenohira.jp/minamihorie/

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