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子ども CHILDCARE

地域に必要な施設であり続けるために

地域に必要な施設であり続けるために
私たち九兵衛福祉会(くへいふくしかい)は昭和47年に初代理事長 井上進が、「この地 域に保育園が必要だ!これから生まれてくる子ども達のために保育園を作る!!」という 想いから、社会福祉法人として認可を受け、認可保育所「光善寺保育園」を開設しました。 その後、初代理事長は法人運営開始とほぼ同時に他界し、前理事長 井上敏枝 現理事長 井上栄樹が初代理事長の意志を引き継ぎ、地域の方々のために施設を開放し、保育園に入所 していない家庭でも気兼ねなく交流できる場を提供してきました。 枚方市の待機児童対策にも積極的に協力し、開設当初は90名だった定員数も、施設の建て 替え等を経て、現在は定員200名の大所帯となりました。 近隣の方々のご協力もあり、おかげさまで50年以上保育所の運営を続けられております。

利用者、地域の方々に必要とされるために

私は前職(会社員)で多くのお客さまと顧客折衝させていただいた経験から、現職について も、実際に施設の子ども達や保護者の方々と直接お話ができる機会を大事にしています。 保育園を卒園した子ども達が小学生、中学生になっても、「義晴先生!」と声を掛けてくれ ることが嬉しくてたまりません。保育園を卒園されたご家庭の保護者の方にも、道端で遭遇 した際は挨拶やお声かけをするのはもちろん、逆にお声を掛けていただくこともあります。 一見すると当たり前のことですが、現代ではその当たり前だったことができなくなってい ることも事実です。 卒園児が大人になり、家庭を持って、その子ども達が新たに園児として本園を利用してくれ ることや、卒園児が保育士を目指して、本園に実習に来てくれること、その後、本園の保育 士として就職してくれること、この流れを途切れさせないために本園が毎年大事にしてい る取り組みがあります。 それは近隣の小学校、中学校との交流です。小学校、中学校の先生方からも、 「普段は見られない生徒の表情を見ることができる。」 「生徒がとても穏やかな表情になり、ああいう顔ができるのかと感銘を受けた。」 「交流する機会があるからか、将来、保育士になりたいと生徒から声が上がっている。」 というお言葉を頂戴します。 本園にアルバイトに来る学生や、保育実習にくる学生の多くは、この小学校、中学校との交 流の際に、本園で子ども達とふれあい、保育士を目指すようになったという学生がほとんど です。 時代は変わり、変革を求められる時代ではありますが、こういった変わらずに引き継いでい く取り組みも大切にしていきたいです

地域から必要とされるためには職員の定着も欠かせない

「こうすることが当たり前!」、「こういった取り組みをして当然!」という風潮を打破する ためにも、まずは施設内の課題を共有し、課題を克服するために必要なこと(規定の見直し、 研修受講、ICT の導入等)を管理者と職員で話し合っています。 年間休日(当法人は105日)の設定や有給休暇取得促進以外にも、数年前から子の看護休 暇・介護休暇を有給扱いで取得できるようにしました。結果的に、出産・育児と両立して勤 務してくれる職員、家族の介護に追われながらも勤務を続けてくれる職員が多くなってい ます。 保護者の方からも、 「○○先生、在園してた際にお世話になった○○です。まだ勤務されていたんですね!」 といったお声を頂戴します。知っている職員がいることも利用されるご家庭の安心に繋が り、それが地域の活性化にも繋がると思います。

 

総括

 時代の変化と共に社会福祉法人も変化していかないといけないのは確かです。 しかし、地域との繋がりをどうやって守っていくのかも今後の社会福祉法人の課題だと思 います。 保育所、認定こども園にとっては少子化が大きな問題として上げられておりますが、地域の 協力的な方々の高齢化により、次世代の方々、または新たに地域に引っ越してきた方々との 繋がりを強化することが必要になります。地域に開けた法人であり続け、地域の方々に必要 な法人と感じていただけるよう、今後も精進して参ります

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PROFILEプロフィール

名前 井上 義晴
法人名 社会福祉法人九兵衛福祉会
WEB http://kouzenjihoikuen.jp/outline.html

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