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【セミナー開催】大阪府サッカー協会「人と組織を育て、地域を拓く-福祉とスポーツの未来-」(令和7年11月10日)


令和7年11月10日(月)に、元サッカー日本代表で現在は大阪府サッカー協会に所属する永島昭浩氏、橋本英郎氏をお招きし、セミナーを開催いたしました。「スポーツと福祉の共通点」「多様な人材を生かす組織づくり」「ミスの捉え方」「地域におけるスポーツの可能性」など、福祉現場にも直結する多くの学びを得ました。大阪青年経営者会会員をはじめ、経営者部会会員法人、近畿府県青年会員、会員外など計50名の参加をいただきました。ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。
講演①「FOOT ALL-フットボールを通じた多様性溢れる社会の実現に向けて-」
講演②(大阪青年経営者会とのパネルディスカッション)代表幹事、副代表幹事登壇
「人と組織を育て、地域を拓く-福祉とスポーツの未来-」
【研修会レポート】
■ JFAの理念と社会貢献活動
永島氏からは、JFAが掲げる
「サッカーを通じて心身の健全な発達や社会へ貢献する」
という理念のもと、長年続けてきた幅広い活動をご紹介いただきました。
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不登校支援に取り組む「心のプロジェクト」は年間1,500回以上の授業を展開。
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能登半島地震では125回の復興支援を実施し、その9割がサッカー以外の交流という視点も印象的でした。
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これらの活動は、多様な主体と繋がり、社会に寄り添う姿勢そのものでした。
福祉分野でも、理念を軸に行動することで共感者が広がることを再確認できたという声が多く寄せられました。

■「補欠ゼロ」— 全ての子どもに機会を
育成年代では、出場機会の不平等が課題となっています。
永島氏は「試合に出られないのは人権問題ではないか」という保護者の言葉を紹介し、
全ての子どもに成長のチャンスを保障することの大切さ
を強調されました。
“3分のプレー”だけでなく、“87分の支え”が人間形成を育むという視点は、日々利用者と関わる福祉現場にも通じる考え方です。
■ コーチングの重要性と「3種類のミス」
参加者アンケートでも最も反響が大きかったのが、
ティーチング(教える)からコーチング(引き出す)へ
という視点でした。
橋本氏からは、欧州の育成現場で重視される「自分で考える力を育てる指導法」について伺いました。
シンプルミス(準備不足) → 指摘して改善
システムミス(計画の誤り) → チームで見直す
チャレンジミス(挑戦の結果) → 褒めるべき
参加者からは、
「チャレンジミスを褒める視点が心に残った」
「問いかけで自発性を引き出す関わり方に変えたい」
といった声が多く上がりました。
■ 異文化理解と共生 ― ベルギーでの経験より
橋本氏は海外指導の経験から、外国人スタッフ・選手との協働の難しさと学びを共有されました。
、まずは相手の文化へ歩み寄り、理解を示す
・ただし、不正との線引きは明確に
外国籍職員が増える福祉現場にとって、極めて有益な示唆となりました。

■ サッカーは地域の“幸福インフラ”になれる
大阪・関西万博のシンポジウムで永島氏が提案した、
「既存のスポーツ施設を地域の幸福の拠点にする」
という考え方も紹介されました。
子ども・高齢者・障害のある方など、誰もが気軽に参加できる場づくりは、福祉法人に求められる役割とも深く重なります。
■ 参加者の声より
研修後のアンケートには、次のような感想が寄せられました。
・社会に貢献する姿勢が一貫しており、大きな刺激を受けた
・サッカーの判断力・準備・コミュニケーションは福祉と同じ
・選択肢を持ち、状況に応じて判断する力を現場で活かしたい
・他業界とのコラボ企画にも可能性を感じた
・福祉にもスポーツにも“共通のゴール”は多いと実感できた
■ 研修を通して得られた成果
今回の研修を通じ、スポーツと福祉が思いのほか深く結びついていることを再認識しました。
・理念に基づいた行動が共感を生み、社会を動かす
・コーチング型の関わりは、支援者の関係づくりにも必須
・チャレンジミスを肯定する文化が組織を強くする
・異文化理解はこれからの福祉現場に欠かせない
・スポーツの現場が培ってきた連携力・判断力・育成法は福祉でも活かせる
参加者からは「現場に戻ってすぐに実践したい」と前向きな声が多く届き、学びが行動につなげがる研修となりました。

(事務局)